Nessumとは?
そもそもNessumってどんな通信技術?
これを見ればNessumの勘どころや、
他の通信との違いが分かります!
通信技術の現状と、通信の「スキマ」
私たちの身の回りには、すでに多様な通信技術が存在しています。
スマートフォンで動画を見るための高速な5G/Wi-Fi、パソコンやサーバーをつなぐ安定したイーサネット(有線LAN)、イヤホンなどをつなぐBluetoothなどなど。
こうした主要な通信が、私たちの生活を大きく便利にしてくれていることは、誰もが感じていることでしょう。
しかし、世の中には、
これらの通信をもってしても解決できない「通信のスキマ」があることが分かっています。
通信の「スキマ」はどんなところにある?
物理・環境の壁(無線が届かない)
Wi-Fiや5Gの無線の電波は、地下室や、コンクリートの壁に囲まれた遮蔽空間、その他通信を遮るモノ(金属製の棚など)に囲まれた空間などでは、遮断されたり、不安定になったりして、通信が上手く届かないことが多くあります。
コスト・施工の壁(有線が引けない)
有線LANを引けば繋ぐこと自体はできるが、「歴史的建造物で壁に穴を開けられない」「既設の建物や工場で新しくケーブルを敷設しなおすのは大変だ」などの物理的・工事的な制約があり、上手く通信を実現できないことがあります。
コストパフォーマンスの壁(普及が難しい)
センサーを大量に設置したり、通信品質を高めようとすると、配線工事費や機材のコストが膨れ上がり、採算が合わなくなってしまいます。 「技術的には可能でも、コストが高すぎて社会実装できない」というジレンマが、普及の妨げになる場合があります。
Nessumによる解決策
Nessumなら、「スキマ」を埋められるかもしれない
Nessumは、「既設の配線をそのまま通信インフラとして活用できる」技術です。
Nessumによって、今まで「単なる電気の通り道」でしかなかった電線が、「通信の通り道」へと進化します。
これにより、無線が届かない場所や、新規配線が困難な場所にも、効率的に通信のネットワークを届けることができます。
Nessum WIRE
電力線・同軸線・ツイストペア線など、既存の配線をそのまま活用できます。 大規模な配線工事が不要になるため、導入コストを大幅に削減し、短期間・低コストでのネットワーク構築を実現します。
有線ベースのため、無線の課題だった「遮蔽物」や「電波干渉」の影響を受けません。 さらに、IP(インターネットプロトコル)※1に対応しているため、カメラ映像の伝送やクラウド接続など、既存のインターネット技術と連携して高度な通信が可能です。
Nessum WIREの持つ技術※2により、通常のLANケーブルよりも長距離通信や有線の分岐が行いやすく、 広大な範囲をカバーでき、複数の端末の接続が用意になります。
※1 IP(インターネット・プロトコル):webやSNSなどインターネット上で通常使われてる通信のルールのこと
※2 端末同士がデータを中継することで、トポロジカルかつ柔軟にネットワークを構築できる「マルチホップ機能」など
Nessum AIR
Nessum AIRは、近い距離にのみ届ける、方向性を持った無線で、およそ1メートル以内の距離を最大100Mbpsの速度で高速通信します。 通常の無線通信とは異なり、短距離・限定範囲を非常に高速で通信できます。

具体的にどうやるの?
Nessumには、大きく分けて2つの実現方法があります。
1後付けで使う「アダプター方式」
既存のコンセントやケーブルに、取り外し可能なアダプターを接続するだけで、Nessum通信を実現できます。 工事不要で手軽に導入でき、既設の機器をそのまま活用できるため、すぐにNessumのネットワークを構築できます。


2機器に組み込む「モジュール方式」
小型のチップやモジュールを機器に組み込むことで、機器そのものを「Nessum対応製品」にすることができます。 製品開発の段階から組み込むことで、より洗練された形でNessumの機能を提供でき、製品の付加価値を高めることができます。

これまでにNessumが解決してきた「スキマ」

鉄道駅
駅構内の通信インフラ刷新
古い配線が残る駅構内で、既存線を活用して防犯カメラや案内ディスプレイをネットワーク化。 夜間の短い時間しか工事できない駅でも、短期間で導入可能です。

ビルオートメーション
既設配線でスマートビル化
照明制御やセキュリティシステムの通信に既存の電力線や電話線を活用。 大規模な配線工事なしで、古いビルを最新のIoTビルへアップグレードできます。

HVAC(空調・換気)
空調制御線を高速通信化
既存の空調制御線を使って、温度センサー情報や制御信号を高速通信。 きめ細やかな省エネ制御や、遠隔監視システムを低コストで構築できます。

建設・工事現場
地下やトンネルでの通信確保
電波が届かない地下トンネルや建設現場で、仮設電源線を使ってネットワークを構築。 作業員の安全管理や重機の遠隔操作などを可能にします。

電力系
次世代電力メーターの通信
各家庭の電力メーターと電力会社をつなぐ通信網として採用。 検針業務の自動化だけでなく、電力使用量の見える化やデマンドレスポンスにも貢献します。

街路灯
街路灯をIoTハブに
既存の電力線を使って街路灯をネットワーク化。 調光制御による省エネ化に加え、カメラや環境センサーを搭載して街の見守りにも活用できます。